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2006年10月 3日 (火曜日)

請負契約、(準)委任契約、派遣契約についてメモ

情報処理技術者試験(PM)用の参考書 『情報処理教科書 プロジェクトマネージャ平成16年度』の273~275ページより。

予定工数通りに完了する可能性が高ければ請負契約で問題ないが、顧客側でコンセンサスが取りにくい状況である場合など、 工数が正確に読めない場合、委任契約という選択肢も検討する。

委任契約(場合によっては、設計・開発の各段階の一部を委任契約)にした方が良い場合。
  1. その工程に要する工数が読めないとき(成果物の完成までどれくらいかかるかが読めないような場合に 請負契約にしてしまうと、両者はいずれもリスクを抱える事になるので)
  2. 共同利用システムなど、ユーザ側の調整が難しく要件確定の時間が読めないようなとき
  3. 顧客のシステム開発経験が乏しいとき
  4. 顧客側がシステム開発の優先順位を高く認識していないとき

請負契約、(準)委任契約、派遣契約の違いは、下記の表のようになっています。

請負契約
根拠法 民法
意義 請負は当事者の一方が或仕事を完成することを約し相手側が其仕事の結果に対して之に報酬を与ふることを約するに因りて其効力を生ず
(民法632条)
提供物 契約段階で定めた成果物
責任
  • 成果物に対する完成責任
    (納期遅延、未完成の場合、債務不履行責任あり)
  • 瑕疵担保責任(通常1年)
作業方法
  • 委託者(発注側)に指揮命令権はない
  • 作業場所に関しては、受託者側で決める
  • 報告義務なし
  • 下請利用や要員交代も可
著作権 契約に別段の定めがない限り、受託側になる

委任契約
根拠法 民法
意義 委託は当事者の一方が法律行為を為すことを相手方に委託し相手方が之を承諾するに因りて其効力を生ず
(民法643条)
【準委任】
本節の規定は法律行為に非ざる事務の委託に之を準用する
(民法656条)
提供物 役務の提供
責任
  • 善管注意義務(過失責任は問われる場合あり)
  • 役務の提供が正当に行われていれば完成責任や瑕疵担保責任は負わない
作業方法
  • 委託者(発注側)に指揮命令権はない
  • 作業場所に関しても、特に規定はない(実際は委託側が多い)
  • 説明を求められれば報告を行う
  • 下請利用、要員交代不可
著作権 契約に別段の定めがない限り、受託者側になる
※委任契約とは本来、「法律行為」を相手方に委託する行為である。法律行為以外の委託に関しては 準委任契約という。但し、その部分以外に両者に内容の差はない。

派遣契約
根拠法 労働者派遣事業法
意義 自己の雇用する労働者を、当該雇用関係の下に、かつ、他人の指揮命令を受けて、当該他人ために労働に従事させることをいい、当該他人に対し当該労働者を当該他人に雇用させることを約してするものを含まない
(労働者派遣事業法2条)
提供物 役務の提供
責任
  • 善管注意義務(過失責任は問われる場合あり)
  • 役務の提供が正当に行われていれば完成責任や瑕疵担保責任は負わない
作業方法
  • 派遣先の指揮命令に従う
  • 作業場所は、契約で定める
  • 報告に関しても、派遣先の指揮命令に従う
  • 下請利用不可(再派遣禁止)
  • 要員交代は可能
著作権 発注者側

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追記:

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