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2007年11月28日 (水曜日)

見事な『チーム殺し』の例

2007-11-25 - みわちゃんの「猫屋敷電脳日記」:
■[daily]今日のヤな現実
より。

その店の店長・副店長は、新しい人になったばかり。バイトさんが一部入れ替わっているけれど、主要なメンバーに大きな変更はない。よくある話だが、ローテーションで異動する店長・副店長ではなく、非正規雇用のバイトさんの方が(その店での)勤務年数が長い。

さて、そのあたりのファミレスのほとんどに、充分なバリアフリー設備がない。この店も同じような事情なのだが、安全なスロープがあり、エレベータを利用しなくてよい分だけまだマシ。バリアフリー設備の不備は、バイトさんたちの目配りや行動によって補われている。重いドアは、バイトさんが開けて押さえてくれる。多目的トイレがあれば言うことはないのだが、そのあたりには、多目的トイレのあるファミレスは一軒も存在しない。

近隣の車椅子ユーザは、その店をよく利用する。いくらか安全なインフラと、いくらか障害者への慣れが多いスタッフ。充分ではないけれども、存在してくれるだけありがたい。

訪れる客層は、圧倒的に近隣の住人が多い。多くの健常者の客が、しばしば車椅子ユーザを目にすることになる。二度目・三度目となれば、4~5歳の子どもだって、車椅子ユーザにどう接すればよいかをなんとなく学ぶ。

そんなふうにして、この店はなんとなく、近隣の車椅子ユーザ御用達の店となっている。

素晴らしい!
このファミレスのバイトさん達は、まことに素晴らしい!

私がお店に入るときに、いつものようにドアを押さえていてくれたバイトさんが、

「オーダーを取るより車椅子を優先するなんて!」

と、店長さんに怒られていた。

あ、バカ新店長!このやろー!!

(ノ ゚Д゚)ノ ==== ┻━━┻

バイトさんは、人として素晴らしい事をしてるのに、 このバカ新店長は・・・。
ああぁ~あぁぁぁぁ~ああ・・・。(ノД`)

店長さんがあまりにもギャンギャン怒鳴るので、何を怒鳴っているのか、私は聞くことになった。年末近い時期の日曜日のお昼のことで、スタッフの人数に対して客が多く、さばかなくてはならないオーダーが多い。

(snip)

……でもね、

「オーダーを早くとって早くさばく」

が目的だったら、スタッフのバイトさんたちを個人攻撃してるヒマはないでしょ? そこのバイトさんたちには何年も、良好なチームワークをもって仕事をさばいてきた実績がある。てゆーか、私はそれを見てきてる。多くの時間帯にベテランがいて、彼女たちの仕事振りは見ていて実に気持ちよい。だから、私は近隣のライバル店でなくて、そこを選ぶんだわさ。

「アンタが悪いんだ、だいたいアンタはいつもいつも」

というようなことを怒鳴り散らしてる店長さん(男性)は、会話を聞いている私から見ると、スタッフの仕事をジャマしているように見えた。


うわぁあああ・・・、せっかく優秀なチームに育ってたのに・・・・・・。

_| ̄|○



これは、 『ピープルウエア』の”第20章 チーム殺し、7つの秘訣”の一つ【自己防衛的な管理】の見事な例ですね。(・∀・)

与えられたグループでやっていこうといったん決めたならば、最良の戦術は部下を信頼することである。 部下を信頼する代わりに、プロジェクトの成功を保証しようとして自己防衛的手段をとれば、事態は悪化する。 防衛的手段は、ほんの束の間の気休めにはなるが、長い眼で見ると 何の役にも立たないばかりか、チームが結束する芽をつぶすだけである。
(『ピープルウエア』 p174)

管理者の大部分は、部下を「信頼してよい」時と「そうでない」時をよく心得ていると思い込んでいる。 しかし、我々の経験からすると、 部下を信頼しない側に大きく偏っている管理者が非常に多い。 部下が誤りなく運営できる領域にかぎって、完全に自主的に仕事をさせてもよいとの前提に立っている。 これでは、自主性を与えていないに等しい。 本当の意味での自主性や自由とは、管理者とは違ったやり方で仕事を進められるということだ。 このことは、もっと広く解釈してもあてはまる。 つまり、正しく行動する権利(管理者の視点であれ政府の視点であれ)は、 本当の自由の精神に反している。 真に自由な権利とは、管理者や為政者からみて、正しくないことをしても良い権利である。
(『ピープルウエア』 p175)

今まで上手く回ってたチームでも壊すのは簡単なんだよなぁ・・・。

上記のファミレスの現場チームが、来たばかりのバカ新店長に殺されるのを防ぐ策は無いものか・・・。

なんか、もう・・・、食品・外食業界おかしいよ。
今日も食品の偽装表示・不正表示問題が出てるし・・・。

外食業界の店長さんなんかは、『悲鳴あげる“名ばかり”管理職』な問題もあり、まったく余裕の無い状態にまで追い詰められているのかもしれませんが・・・。

食品・外食業界全体が、全力でデスマーチ に向かって突っ走ってる感じですな。

『デスマーチ』の適用範囲がIT業界以外にも広がってしまってるようで涙目。>私
こうなってしまったからには、日本中の経営者・管理職が『ピープルウエア』を読む必要がありそう。


【ピープルウエア】チーム殺しの7つの秘訣
  • 自己防衛的な管理
  • 官僚主義
  • 作業場所の分散
  • 時間の分断
  • 品質低減製品
  • さばを読んだ納期
  • チーム解体の方針

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