[潰瘍性大腸炎][クローン病][食事]IBD患者会の医療講演会に行ったら、昔、読んだ本の内容のその後の話だった。
今日(6/28(日))は、ちばIBDの”2009年潰瘍性大腸炎&クローン病医療講演会”に行ってきました。
講演は、
炎症性腸疾患の食事療法への新提案
~あなたは大丈夫??誤解だらけの脂肪酸栄養~
という内容でした。
PowerPointで書いた資料をプロジェクターで映して説明してくれたので、非常によく分かったのですが、 なんとなく、そのPowerPointの資料に既視感が・・・。
もしや・・・と思って、自宅に帰り着いてから、昔読んだ『油脂(あぶら)とアレルギー (脂質栄養学シリーズ)
』を本棚の奥から発掘して、チェックしてみると、今日の講演会で見たのとそっくりな図や表やグラフが・・・。
どうりで見たことのある感じのPowerPoint画像が多かったわけだ・・・。(^^;
おかげで、今日の講演会の内容は、スムーズに理解出来ましたです。
こんなところで10年前に読んだ本が役に立つとは・・・。
この本は、1999年初版で、今年は、2009年。
さすがに10年経つと、研究も進んでるわけで、10年前は動物実験ベースのデータだったのが、 今日の講演会では、実際の人間(ボランティア)を使った実験データも示されていて、研究が進んでるのを実感。
実際の医療の現場で実践され始めているIBD患者に対する脂肪酸摂取指導のノウハウの話も聞けて、 私的には、
頑張って、行って良かったです。
食事療法としては、 n-6系PUFA(PUFA=多価不飽和脂肪酸)を減らして、
一日に摂取するn-6系PUFAとn-3系PUFAの
比率を1:1にする
のがポイントらしいです。
植物油脂のn-6系PUFAであるリノール酸は、特にヤバイ! 超ヤバイ! という事で、動物性油脂の飽和脂肪酸(SFA)の方がまだマシという話でした。
今回の医療講演会の先生の話では、潰瘍性大腸炎(UC)でもクローン病(CD)でも、
とすれば、
との事。
私の受けていた10年前の食事指導の内容とは、随分と変わったなぁ・・・。
しそ油(えごま油)は、体内に摂取すると変化して、エイコサペンタエン酸(EPA)になるらしいのですが、 その変化の過程で、n-6 PUFAからアラキドン酸という炎症物質の素になる物質が出来るのを阻害する効果があるらしいので、EPAやDHAだけでなく、
しそ油(えごま油)の摂取も
重要なポイントらしいです。
ちなみに、『油脂(あぶら)とアレルギー (脂質栄養学シリーズ)
』では、
と説明されています。
さらに、
と、10年前の本の『油脂(あぶら)とアレルギー (脂質栄養学シリーズ)
』には書かれていたのですが、今日の医療講演会では、実際の医療の現場で使用される段階に入っているという話だったので、
10年経つと、ちゃんと医療は進歩するんだなぁ・・・
と感慨深い気分に・・・。
私は、この10年間、何の進歩もしてないのに、その間、頑張ってくれていた人達が居たんですねぇ・・・。
ありがとうございます。m(_ _)m>頑張って研究してくれていた方々
だだし、今回の医療講演会の内容の注意点が一つ。
この n-3 PUFAと n-6 PUFAの摂取比率をコントロールする食事療法は、 緩解維持には有効だけど、 この方法だけでは緩解導入は難しいとの事。
この食事療法だけでなく、今まで通りのIBDの通常治療も併用して行って下さいという事でしたので、 この点は、要注意です。
最後に、講演をして下さった先生、患者会のスタッフの皆様、
お疲れ様でした。m(_ _)m
とても興味深い内容で、楽しい時間が過ごせました。(^_^)
追記:
講演は、
~あなたは大丈夫??誤解だらけの脂肪酸栄養~
という内容でした。
PowerPointで書いた資料をプロジェクターで映して説明してくれたので、非常によく分かったのですが、 なんとなく、そのPowerPointの資料に既視感が・・・。
もしや・・・と思って、自宅に帰り着いてから、昔読んだ『油脂(あぶら)とアレルギー (脂質栄養学シリーズ)
|
油脂(あぶら)とアレルギー (脂質栄養学シリーズ) 内容(「BOOK」データベースより) 本書では、n‐6/n‐3比の低い油脂(魚油、シソ油など)がアレルギー過剰反応性を抑えるという動物実験の結果から始まり、この比を下げる食餌療法(例えば伝統和食療法)がアトピー性皮膚炎、喘息、炎症性腸疾患などの治療に有効であるという臨床試験の結果、アレルギー過敏症にともなう行動異常を抑えるという結果、および抗アレルギー薬と油脂栄養との関わりを解説した。 |
どうりで見たことのある感じのPowerPoint画像が多かったわけだ・・・。(^^;
おかげで、今日の講演会の内容は、スムーズに理解出来ましたです。
こんなところで10年前に読んだ本が役に立つとは・・・。
この本は、1999年初版で、今年は、2009年。
さすがに10年経つと、研究も進んでるわけで、10年前は動物実験ベースのデータだったのが、 今日の講演会では、実際の人間(ボランティア)を使った実験データも示されていて、研究が進んでるのを実感。
実際の医療の現場で実践され始めているIBD患者に対する脂肪酸摂取指導のノウハウの話も聞けて、 私的には、
あれから10年後の話という内容で、非常に興味深い講演会でした。
頑張って、行って良かったです。
食事療法としては、 n-6系PUFA(PUFA=多価不飽和脂肪酸)を減らして、
比率を1:1にする
のがポイントらしいです。
植物油脂のn-6系PUFAであるリノール酸は、特にヤバイ! 超ヤバイ! という事で、動物性油脂の飽和脂肪酸(SFA)の方がまだマシという話でした。
今回の医療講演会の先生の話では、潰瘍性大腸炎(UC)でもクローン病(CD)でも、
とすれば、
食物繊維、消化の悪い食べ物:
腸閉塞を繰る返すような腸管狭窄がなければOK
肉類:
80g/日程度以内なら種類を問わずOK
乳製品:
乳糖不耐症がなければOK
揚げ物、炒め物:
オリーブオイルやラードを使用
おやつ:
「植物油脂」の表示がなければOK
との事。
私の受けていた10年前の食事指導の内容とは、随分と変わったなぁ・・・。
しそ油(えごま油)は、体内に摂取すると変化して、エイコサペンタエン酸(EPA)になるらしいのですが、 その変化の過程で、n-6 PUFAからアラキドン酸という炎症物質の素になる物質が出来るのを阻害する効果があるらしいので、EPAやDHAだけでなく、
しそ油(えごま油)の摂取も
重要なポイントらしいです。
ちなみに、『油脂(あぶら)とアレルギー (脂質栄養学シリーズ)
n-3系多価不飽和脂肪酸の代謝は n-6系多価不飽和脂肪酸の代謝と同一の酵素である シクロオキシゲナーゼおよびリポキシゲナーゼによって代謝されるため、n-3系多価不飽和脂肪酸を多量に投与するとこれらの酵素がn-3系多価不飽和脂肪酸の代謝に占拠されるため n-6系多価不飽和脂肪酸代謝の競合阻害が起こり、LTB4などの産生が抑制されて抗炎症効果を発揮することが知られている。
(P.144)
と説明されています。
さらに、
1)臨床的検討
上記の結果より、臨床的にも n-3系多価不飽和脂肪酸を多量に含有するエゴマ油の投与はクローン病患者の血漿 LTB4や TXB2の産生を抑制し、抗炎症作用を持つことが予想される。
(P.145)
と、10年前の本の『油脂(あぶら)とアレルギー (脂質栄養学シリーズ)
10年経つと、ちゃんと医療は進歩するんだなぁ・・・
と感慨深い気分に・・・。
私は、この10年間、何の進歩もしてないのに、その間、頑張ってくれていた人達が居たんですねぇ・・・。
ありがとうございます。m(_ _)m>頑張って研究してくれていた方々
だだし、今回の医療講演会の内容の注意点が一つ。
この n-3 PUFAと n-6 PUFAの摂取比率をコントロールする食事療法は、 緩解維持には有効だけど、 この方法だけでは緩解導入は難しいとの事。
この食事療法だけでなく、今まで通りのIBDの通常治療も併用して行って下さいという事でしたので、 この点は、要注意です。
最後に、講演をして下さった先生、患者会のスタッフの皆様、
とても興味深い内容で、楽しい時間が過ごせました。(^_^)
追記:
- リノール酸が腸の細胞を破壊するという事が書かれた本
- [海外ニュース]食事に含まれる不飽和脂肪酸が潰瘍性大腸炎に関連(HealthDay News 7月23日)
英イースト・アングリアEast Anglia大学(ノリッジ)のAndrew R. Hart氏らの研究の結果、リノール酸摂取が最も多かった被験者では最も少なかった被験者に比べて、疼痛を有する腸の炎症および水疱形成(blistering)が2倍以上認められた。リノール酸は、赤身肉や一部の食用油、マーガリンなどに含まれる。
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